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東京湾岸タワーマンション徹底比較【前編】芝浦・浜松町・月島 | blueblooded

東京湾岸タワーマンション徹底比較【前編】芝浦・浜松町・月島 | blueblooded

東京湾岸タワーマンション徹底比較【前編】
芝浦・浜松町・月島、3エリアの実力を現場目線で解説

芝浦・田町エリアを拠点に、湾岸タワーマンション専門の仲介を手がけている株式会社bluebloodedの代表、松村健一です。

「湾岸マンションに興味があるのですが、どのエリアがいいですか?」——日々お客様から受ける質問の中で、最も頻度の高いものの一つです。

今回は前編として、芝浦・浜松町・月島の3エリアを取り上げます。この3エリアは「湾岸」という大きなくくりの中でも、都心側・資産性重視のエリアです。後編(豊洲・晴海・勝どき・有明)とあわせてお読みいただくと、湾岸全体の地図が頭に入ります。


① 芝浦(最寄駅:田町・三田・芝浦ふ頭)

湾岸エリアで最も「都心に近い」場所

芝浦は、湾岸エリアの中で資産性という観点から最も評価が高いエリアです。山手線・田町駅から徒歩圏内でありながら、運河に囲まれた水辺の環境が広がる。港区の中でも独特のポジションを持ちます。

芝浦エリアの象徴的な存在が芝浦アイランドです。エアタワー・グローヴタワー・ブルームタワー・ケープタワーの4棟が集積する、都内有数の超大規模タワーマンション群です。コンシェルジュ、天然温泉付きスポーツクラブ、プラタナス公園、水上バスの船着き場まで揃った自己完結型の島は、今も根強い人気を誇ります。2006〜2007年の竣工ながら価格は上がり続けており、希少性と資産性の高さを証明しています。

意外と知られていない「住みやすさ」

芝浦は再開発エリアのイメージが先行しがちですが、実は生活インフラが充実しています。かつて東芝の工場群が広がっていたこのエリアには、長年の歴史を持つ商店街が根を張っており、スーパー・クリニック・飲食店が徒歩圏内に揃っています。芝浦アイランド内のピーコックストア、ライフムスブ田町など複数のスーパーが使えるため、日常の買い物に困ることはほとんどありません。タワーマンションが林立する「新しい街」でありながら、生活者としての地に足のついた環境が整っている——これが芝浦の見えにくい強みです。

今、注目すべき物件

現在の芝浦エリアで築浅として中古市場に出回り始めているのが、ブランズタワー芝浦(2021年築・32階・482戸)とプラウドタワー芝浦(2023年築・33階・421戸)の2棟です。

この2棟を比較した場合、現時点ではブランズタワー芝浦の優位性が高いと見ています。田町駅徒歩8分という距離はプラウドタワー芝浦の11〜12分に対して明確なアドバンテージです。東急不動産・近鉄不動産・京急電鉄・長谷工の4社による大規模免震タワーで、城門をモチーフにした外観と屋上クラウン・テラスからのレインボーブリッジの眺望、内廊下・コーチエントランスを備えた本格ハイグレード仕様は中古市場での人気を裏付けています。

一方、プラウドタワー芝浦(野村不動産・竹中工務店施工)は芝浦4丁目の旧海岸通り沿いに位置し、田町駅よりも高輪ゲートウェイ駅のほうが徒歩圏内として意識されてきます。高輪ゲートウェイシティが本格稼働すれば、この物件の評価は大きく変わる可能性があります。品川〜高輪エリアに国際水準のビジネス・居住機能が集積することで、芝浦4丁目南部の地価は品川側から押し上げられる構図です。現時点では「やや駅遠」と見られがちですが、数年後には「高輪ゲートウェイ徒歩圏」として再評価されるシナリオは十分にあります。

駅近という点で湾岸エリア屈指の評価を持つのがキャピタルマークタワー(2007年築・47階・1,095戸)です。田町駅徒歩8分、鹿島建設施工・免震構造の大規模物件で、湾岸の中古市場でも常に一定の流通があります。価格は新築当時から大幅に上昇しており、湾岸タワーの資産性を象徴する物件です。

こんな人に向いている:資産性・長期保有を重視する方、都心近接を最優先する方、将来の高輪ゲートウェイ開発の恩恵を見込む投資家


② 浜松町(最寄駅:浜松町・大門)

再開発が街を一変させつつある——ただし生活環境は要確認

浜松町エリアは今、明らかに変わっています。世界貿易センタービルの建て替えを核とした大規模再開発により、ここ数年で街のスケール感が一段上がりました。JR山手線・京浜東北線・東京モノレール・都営大江戸線・都営浅草線が集まる交通ハブとして、さらにポテンシャルが高まっています。

ただし、正直に申し上げます。現時点での浜松町は、生活インフラの充実度という点では芝浦や月島に劣ります。日常使いのスーパーや内科・小児科などのクリニックが少なく、日常の買い物や医療機関へのアクセスで不便を感じるケースがあります。再開発が完成すれば商業施設や生活利便施設が充実していくことが期待されますが、現時点では「利便性が整った生活エリア」ではなく「利便性が整いつつある再開発エリア」として捉えるべきです。

これは欠点であると同時に、今のうちに買う理由にもなります。再開発完成前に取得し、街の完成とともに資産価値が上昇するという投資のセオリー通りのエリアです。生活利便性よりも将来の価値上昇を重視する方、セカンドハウス利用や賃貸投資を目的とする方に向いているエリアと言えます。

注目の2棟

ワールドタワーレジデンス(2024年竣工・46階・389戸)は再開発の象徴です。世界貿易センタービルディング・鹿島建設・三井不動産レジデンシャル・三菱地所レジデンス・東京建物の5社による共同開発で、浜松町駅からルーフデッキで直結・徒歩2分。地上14〜46階がレジデンスフロア、1LDK約40㎡〜3LDK約148㎡のラインナップです。共用部はミラノを拠点とするデザイナー、パトリシア・ウルキオラ氏の監修によるもので、和をベースにした独自の空間は他の湾岸タワーとは一線を画します。竣工間もない今が、中古で取得できる最初のタイミングです。

パークコート浜離宮ザタワー(2019年築・563戸)は、浜松町駅徒歩5分の立地に建つ三井不動産レジデンシャルのフラッグシップ的物件です。現在の中古流通価格は2億円台前半〜3億円台で安定した需要があり、内廊下仕様・ディスポーザー・24時間有人管理と共用部の完成度が高い。浜松町エリアでの実績ある選択肢として、ワールドタワーレジデンスとともに比較検討に挙がる物件です。

こんな人に向いている:再開発エリアの将来価値を狙う投資家、羽田・空港アクセスを重視するグローバルビジネスパーソン、セカンドハウス・賃貸投資目的の方


③ 月島・佃(最寄駅:月島)

「下町」と「都心」が同居する唯一のエリア

月島は湾岸エリアの中で最も異質な存在感を持つ場所です。もんじゃストリート(西仲通り商店街)、住吉神社、古くからの路地と商店——それらと大規模タワーマンション群が同じ地番に共存しています。東京メトロ有楽町線・都営大江戸線の月島駅を使えば、銀座まで2分、新宿・六本木へも1本。都心アクセスという観点で、湾岸エリアの中では最上位クラスです。

現在の主役:2棟

キャピタルゲートプレイス ザ・タワー(2015年築・53階・624戸)は、月島の中古市場で最も存在感のある物件です。三井不動産レジデンシャル・野村不動産共同分譲、清水建設施工の53階建てで、月島駅から徒歩1分という立地は湾岸エリア全体を通じても最高クラスの駅近です。40階のスカイラウンジ、フィットネス、蔦屋と提携したライブラリー等、共用部の充実度が高く、築10年を超えた現在も管理状態の良さで高評価を維持しています。

ミッドタワーグランド(2020年築・32階・503戸)は三井不動産レジデンシャル・丸紅・大成建設による再開発物件で、月島駅徒歩2分。スパ(岩盤浴・サウナ)・ゴルフレンジ・スカイラウンジを最上階に集約した構成と、もんじゃストリートに面した立地が特徴です。

「グランドシティタワー月島」について正直に言うと

2027年竣工予定のGRAND CITY TOWER TSUKISHIMA(月島駅徒歩5分・58階・総戸数1,285戸)は、規模の大きさゆえに注目を集めています。しかし現場の目線から率直に申し上げると、共用部の計画が薄く、1,285戸規模に見合ったグレード感に欠ける印象があります。実際に販売は苦戦しており、売れ残りが出ているのが現状です。総戸数が多いことは流動性の高さにつながる一方で、共用施設の質が伴わなければ「大規模なだけの物件」になりかねません。購入検討の際は、規模の数字だけでなく共用部の内容と管理計画をしっかり確認することをお勧めします。

見逃せない「佃タワー群」の資産性

月島の隣、は湾岸タワーマンションの歴史が始まった地です。1986年から「大川端リバーシティ21」として開発が始まり、センチュリーパークタワー(54階・1999年築)をはじめとする複数のタワーが建ちました。築30年を超えた物件が多いにもかかわらず、価格は下がるどころか上がり続けています。隅田川と運河に囲まれた抜けのある眺望、都心への利便性、そして希少性——タワーマンションの資産性を語る上で、佃の事例は一つの証左です。

月島エリアの今後:勝どきの次のステージへ

月島は勝どきと比較すると、再開発の進行が緩やかです。パークタワー勝どきミッド・サウスに加え3棟目の着工も決まっている勝どきと比べると、月島は現時点では再開発の波がまだ本格的には来ていません。見方を変えれば、勝どきの大型再開発が一段落した後、次の注目先として月島が浮上する可能性があります。今の月島の価格水準は仕込み時として悪くないと考えています。

こんな人に向いている:銀座・日比谷・新橋エリアへの通勤者、下町の生活感を好む方、長期実需目的の方、佃のヴィンテージ価値に注目する投資家


まとめ:前編3エリアの位置づけ

エリア 都心距離 価格帯 資産性 生活利便性 特徴
芝浦 供給希少・商店街充実・高輪開発の恩恵
浜松町 ○〜◎ 再開発進行中・生活インフラは整備待ち
月島・佃 中〜高 駅近希少・勝どき後の次のステージ候補

3エリアに共通するのは、「供給が限られており、かつ都心へのアクセスが優れている」という点です。豊洲・晴海・勝どき・有明と比べると派手さや新しさはありませんが、長期的な資産保全という観点では信頼できる選択肢群です。

後編(勝どき・晴海・豊洲・有明)もあわせてご覧ください。

湾岸タワーマンションについてのご相談は、お気軽にbluebloodedまでどうぞ。

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株式会社blueblooded 田町・芝浦サロン
代表取締役 松村 健一