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不動産会社の選び方|物件より先に、会社を選ぶ7つの基準

私たちの、考え方

家を借りる。

マンションを買う。

自宅を売る。

不動産を探し始めるとき、多くの方が最初に開くのは不動産ポータルです。

田町で1LDK。
芝浦で2LDK。
三田で中古マンション。
ペット可。
駐車場あり。
駅徒歩10分以内。

条件を入力すれば、たくさんの物件が出てきます。

そして気になる一件を見つけ、その物件を掲載している不動産会社へ問い合わせる。

ごく自然な流れです。

ただ、一つだけ先に知っておいてほしいことがあります。

物件を見つけることと、不動産会社を選ぶことは、同じではありません。

同じ物件を複数の不動産会社が扱える場合もあります。

だから、

「どの物件にするか。」
と同じくらい、
「誰と探すか。」

を考えてもいい。

この記事では、まず一般的な不動産会社の選び方を整理します。

そのあとで、不動産仲介の現場にいる私自身なら何を見るのか。

最後に、少しだけ不動産会社側の内情について書きます。

01|一般的な判断基準

一般的には、不動産会社のどこを見るのか。

ここでは、私たちの会社の話はしません。

購入、売却、賃貸。

不動産会社を選ぶときに、一般的に確認しておきたい基準を7つに分けます。

01|何を得意としている会社なのか。

最初に見たいのは、会社の得意分野です。

不動産会社といっても、仕事はかなり違います。

マンション購入に強い会社。
売却を多く扱う会社。
賃貸仲介を中心にする会社。
投資用不動産を得意とする会社。
店舗・事務所などの事業用不動産を扱う会社。

大手だから何でも得意、小さな会社だから専門的、とも限りません。

たとえば中古マンションを購入したいなら、 中古マンションの売買を実際に扱っているか。

賃貸なら、 希望するエリアや間取りを普段から扱っているか。

まずここを見ます。

会社の大きさより先に、「何を普段からやっている会社なのか」を見る。

02|その街を知っているか。

不動産は、地域による違いが大きい仕事です。

駅徒歩10分。
築10年。
2LDK。
70㎡。

物件概要だけなら、どこの会社でも確認できます。

でも実際に暮らすとなれば、それだけでは足りません。

駅からどんな道を歩くのか。
夜はどうか。
スーパーはどこか。
車を使いやすいか。
ペットとの散歩はしやすいか。
周辺の建物によって眺望はどう変わるか。

田町駅を使うマンションでも、三田と芝浦では街の性格が違います。

芝浦でも2丁目、3丁目、4丁目、芝浦アイランドでは違います。

地域で不動産会社を選ぶなら、 物件を知っているかだけではなく、街を知っているか。

「駅徒歩○分」を知っていることと、その○分を実際に知っていることは違う。

03|会社として信用できるか。

不動産は大きなお金が動きます。

特にマンション購入や売却なら、数千万円、場合によっては億単位です。

会社の実績。
宅地建物取引業の免許。
契約までの説明。
重要事項説明。
個人情報の扱い。
トラブルが起きたときの対応。

こうした部分は当然確認したいところです。

ここでは大手不動産会社に明確な強みがあります。

知名度があり、取引件数が多く、組織として契約をチェックする仕組みを持つ会社も多い。

「多少費用がかかっても、会社としての安心感を重視したい。」

という方なら、大手を選ぶのは合理的です。

04|担当者は、説明できるか。

会社が大きくても、実際にお客様と話すのは担当者です。

分からないことを聞いたとき、すぐ答えられるか。

分からなければ調べるか。

そして、なぜそう考えるのかを説明できるか。

「人気があります。」
「資産価値があります。」
「おすすめです。」

だけでは判断できません。

なぜ人気なのか。
なぜこの価格なのか。
何と比較したのか。
どんなリスクがあるのか。

中古マンション購入なら、価格、管理、修繕、方角、眺望、周辺環境、将来売却など、確認することは増えていきます。

答えそのものより、「なぜ」を説明できる担当者か。

05|仲介手数料とサービス内容が分かるか。

不動産会社を選ぶとき、仲介手数料も重要です。

ただし、安ければいい。とも、 高い会社の方が安心。とも限りません。

大切なのは、

何にいくらかかるのか。
その費用に対して何をしてくれるのか。

これが事前に分かることです。

賃貸なら仲介手数料だけでなく、敷金、礼金、保証会社、保険などもあります。

売買なら仲介手数料のほか、登記、ローン、税金などの諸費用もあります。

最初からお金の話ができる会社か。

手数料の高い・安いより、「何に、いくら払うのか」が見えること。

06|口コミ・評判をどう見るか。

「不動産会社 おすすめ」
「不動産会社 選び方」
「東京 賃貸 不動産会社 おすすめ」

こうした検索をすると、ランキングや口コミがたくさん出てきます。

参考にはなります。

ただし、不動産は一件ごとの事情がかなり違います。

1Rや1Kの賃貸を探す方。
1DKや1LDKで二人暮らしを始める方。
2LDKや3LDKを購入するファミリー。
ペットと暮らす方。
車を持っていて駐車場が必要な方。

同じ不動産会社でも、求めるものによって評価は変わります。

口コミを見るなら、 自分と似た取引をした人の評価か。

「おすすめの会社」より、「自分に合う会社」を探す。

07|話しやすいか。連絡がきちんと取れるか。

最後は、とても普通のことです。

話を聞いてくれるか。
質問しやすいか。
連絡が返ってくるか。
約束したことを覚えているか。
無理に急がせないか。

不動産は、一度話して終わる仕事ではありません。

特に購入や売却では、数週間、数か月とやり取りすることがあります。

だから、「この人と話を続けられるか。」

という感覚も無視しなくていいと思います。

一般論だけなら、この7つでかなり判断できます。

得意分野。
地域。
会社の信用。
担当者。
手数料。
口コミ。
相性。

まず、この7つを比較すればいい。

ここまで読んで、「それで十分だ。」と思う方もいると思います。

それで構いません。

不動産会社との関係に、誰もが深いものを求める必要はないからです。

条件に合う物件を早く紹介してほしい。
知名度のある会社で安全に契約したい。
余計な話は必要ない。

それも、立派な選び方です。

ただ、私自身が不動産会社を選ぶなら、もう少し違うところを見ます。

02|私自身の考え

ここからは、私自身の考えです。

一般的な7つの基準に加えて、私なら5つを見ます。

経験。
熱量。
粘り強さ。
信頼。
そして、余裕。

どれも、会社案内には書きやすい言葉です。

だから、「経験豊富です」「熱意があります」「誠実です」と書いてあるかどうかを見るのではありません。

実際の行動に出るか。

そこを見ます。

経験|答えを知っていることより、次の一手を知っているか。

不動産には、簡単に答えが出ない案件があります。

住宅ローン。
賃貸審査。
法人契約。
海外居住。
売主との条件調整。
希望するマンションに募集がない。

こういうとき、

「難しいですね。」

で終わるのか。

それとも、「では、次はこれを調べましょう。」と言えるのか。

経験は、すべての答えを暗記していることではありません。

答えがないときの動き方を知っていること。

熱量|あと一件、見ようと思えるか。

条件に近い物件が見つかった。

お客様も気に入っている。

このまま契約できそうだ。

そんなときに、

「もう一件だけ見てから決めませんか。」

と言えるか。

田町・芝浦でも、プラウドタワー芝浦を見たなら、ブランズタワー芝浦はどうか。

キャピタルマークタワーなら、築年数と引き換えに何が変わるか。

同じ芝浦でも比較して初めて見えることがあります。

「もう十分」になる場所が、お客様と不動産会社で同じとは限りません。

粘り強さ|「ありません」で終わらないか。

希望する物件がない。
審査が難しい。
価格が合わない。
ペット可が少ない。
車のサイズに合う駐車場がない。
3LDKでは予算を超える。

こういう場面は珍しくありません。

そこで、「ありません。」で終わるのか。

1LDKから2LDKへ考え方を変える。
エリアを少し広げる。
募集を待つ。
別の金融機関を考える。
違う方法を探す。

不動産は、粘った先で答えが見つかることがあります。

信頼|本当のことを言えるか。

私は、ここをかなり見ます。

嘘をつかない。

それは当然です。

難しいのは、本当のことを言えば、自分の契約がなくなるかもしれないときです。

「私は、この価格なら少し考えた方がいいと思います。」

「この眺望に、この価格差を払う必要があるかは考えましょう。」

「今は買わないという選択肢もあります。」

感じがいいことと、本当のことを言ってくれることは、同じではない。

お客様の考えに、反証できるか。

接客なら、お客様を否定しない方が話は進みます。

「このマンションがいい。」
「そうですね。」

「買いたい。」
「いいと思います。」

その方が契約には近づきます。

でも、自分の見方が違うなら、理由を説明する。

別の選択肢があるなら、出す。

必要なら、「私は、そうは思いません。」と言う。

もちろん、最後に決めるのはお客様です。

賛成する材料だけでなく、反対する材料も同じテーブルに置く。

余裕|「契約しなくてもいい」と言えるか。

今月、この契約をどうしても取りたい。

今日、申し込んでほしい。

そういう状態では、判断はどうしても契約へ寄りやすくなります。

「今回は見送りましょう。」
「もう少し探しましょう。」
「今は買わなくてもいいと思います。」

と言えるか。

お客様に考える余裕を持ってもらうには、不動産会社にも余裕が必要です。

忙しいときに、忙しいと言えるか。

不動産会社にも忙しい時期があります。

案件が重なる。
内見が集中する。
契約が続く。

問題は、忙しいことではありません。

忙しいのに、忙しくないふりをすることです。

「いま案件が重なっています。」
「きちんと調べたいので、少し時間をください。」
「この日からなら、しっかり対応できます。」

そう言える方がいい。

余裕とは、暇なことではない。
本当のことを言える状態でいること。

03|不動産会社側から見えること

ここからは、不動産会社側から見える話です。

なぜ私が、信頼や余裕まで見るのか。

少しだけ、不動産会社側の事情を書きます。

不動産会社にも、売上があります。

会社ですから、利益を出さなければ続きません。

営業担当者には目標があることもあります。

成約件数。
売上。
仲介手数料。

会社によって評価方法は違いますが、営業である以上、数字と無関係ではいられません。

お客様にとって一番いい選択。
と、
不動産会社にとって一番いい選択。
が、いつでも完全に一致するとは限りません。

ここは、不動産会社を疑えという話ではありません。

会社には会社の事情がある。そのことを知ったうえで選べばいい、という話です。

大手には、大手の強さがある。

大手不動産会社には、会社としての信用があります。

売買を数多く扱う。
契約をチェックする仕組みがある。
大きな金額の取引を組織として進める。

これは明確な強みです。

だから、「会社の信用を重視して、安全に取引したい。」という方なら、大手は有力な選択肢です。

一方、営業担当者は会社員です。

目標がある。
異動がある。
昇進がある。

担当者個人が、会社のルールから完全に自由に動けるわけではありません。

会社を信用することと、担当者という人間を信頼することは同じではない。

優秀で信頼できる担当者も当然います。

むしろ、そういう人ほど社内でも評価され、やがて役職が上がることがあります。

これは大手の欠点ではありません。

組織として自然なことです。

賃貸を数多く扱う会社にも、強さがある。

賃貸なら、別の価値があります。

速さ。
物件数。
効率。

1Rや1Kで一人暮らしを始めたい。

条件は決まっている。

あまりいろいろ聞かれたくない。

何件か見て、早く決めたい。

そういう方なら、賃貸を数多く扱う会社の仕組みは便利です。

一方で、賃貸は売買とは収益構造が違います。

物件によって仲介会社側の報酬条件などが異なる場合もあります。

だから、紹介された物件について、

「なぜ、この物件なんですか?」

と聞いてみる。

それだけでもいい。

では、何を選ぶか。

大手を選ぶ。
地域の会社を選ぶ。
賃貸を数多く扱う会社を選ぶ。
小さな会社を選ぶ。

どれが正解という話ではありません。

大切なのは、

自分が不動産会社に何を求めているのか。

会社の信用。
速さ。
物件数。
手数料。
地域知識。
担当者の経験。

それとも、本当のことを言ってくれる人。

必要なら、自分の考えにも反証してくれる人。

ここまで求めるかどうかも、お客様次第です。

物件を選ぶ前に、会社を選んでもいい。

ポータルで物件を見つける。

それは、これからも不動産探しの便利な入口です。

でも、

掲載会社を見つけることと、相談相手を選ぶことは別です。

購入でも。
売却でも。
賃貸でも。

まず一度話してみる。

そして、

「この人と一緒に探したいか。」

を考えてみる。

それから物件を選んでも、遅くありません。

物件より先に、会社を選ぶ。

それも、不動産の探し方の一つです。

CONSULTATION

会社を決める前に、話してみる。

まだ物件が決まっていなくても構いません。

希望を聞かせてください →

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