
リニア神奈川県駅(橋本)から品川は何分?|横浜・新横浜との違いと、横浜線・京王線・相模線でのアクセス
リニアで品川・横浜はどう変わる?
橋本10分・新横浜・羽田空港と神奈川の未来
リニア中央新幹線の東京側の始発駅は、品川です。
横浜ではありません。
新横浜でもありません。
しかし、神奈川県にもリニアの駅ができます。
相模原市の橋本駅付近に建設されている、 神奈川県駅(仮称)です。
品川から橋本付近まで、約10分。
この数字だけを見ると、 横浜の交通事情も一変するように思えるかもしれません。
ところが、実際の交通網を見ると、 話はもう少し複雑です。
そして横浜市内のどこに住んでいるかによって、 リニアの便利さも変わります。
今回は第一部の続きとして、 品川・横浜・新横浜・橋本、 そして羽田空港を結ぶ交通網から、 神奈川と東京南部の未来を考えます。
5行で早わかり|品川・横浜・橋本とリニア
東京側の始発駅:品川駅。東京駅ではありません。
神奈川県の駅:相模原市の橋本駅付近に建設中。
品川―橋本:リニアで約10分の計画。
横浜駅・新横浜駅:リニアの駅は設けられません。
開業時期:正式には未定。2036年以降との報道があります。
01|リニアの神奈川県駅は、なぜ横浜ではなく橋本なのか
神奈川県と聞けば、 最初に横浜を思い浮かべる方が多いでしょう。
人口規模、商業、企業集積、観光。
横浜は神奈川県の中心都市です。
しかしリニア中央新幹線は、 東海道新幹線と同じ経路を通る鉄道ではありません。
品川から西へ進み、 相模原、山梨、長野、岐阜を経由して名古屋へ向かいます。
そのため神奈川県内の駅は、 横浜市ではなく相模原市の橋本駅付近に設けられます。
↓ リニア 約10分
橋本付近・神奈川県駅(仮称)
↓
山梨県駅(仮称)
↓
長野県駅(仮称)
↓
岐阜県駅(仮称)
↓
名古屋
これは横浜が交通の中心から外れる、 という意味ではありません。
むしろ神奈川県には、 二つの異なる高速鉄道の拠点が存在することになります。
東海道新幹線の新横浜駅。
そして、リニア中央新幹線の橋本駅付近。
この二つをどう使い分けるかが、 今後の神奈川の交通を考える鍵になります。
02|品川―橋本10分は、横浜―品川10分ではない
ここは誤解しやすいところです。
リニアで品川―橋本が約10分になっても、 横浜駅から品川駅まで10分で移動できるようになるわけではありません。
横浜駅と橋本駅は、別の場所です。
橋本駅は相模原市緑区にあります。
横浜駅から橋本駅へ向かうには、 通常、JR横浜線などを利用することになります。
品川―橋本が約10分でも、 橋本駅までの移動時間、 乗り換え、待ち時間、 目的地までの移動を含めて考える必要があります。
特に横浜市内では、 住んでいる場所によって便利なルートが異なります。
横浜駅周辺。
新横浜周辺。
長津田周辺。
鴨居、中山、十日市場。
同じ横浜市でも、 橋本との距離は大きく違います。
03|横浜線は、リニア時代の重要な鉄道になるのか
橋本駅にはJR横浜線が乗り入れています。
横浜線は、東神奈川から新横浜、 長津田、町田、相模原を経て橋本へ向かう路線です。
一部の列車は横浜駅方面まで直通しています。
この横浜線が、 将来のリニア神奈川県駅へのアクセス路線になります。
↓
新横浜
↓
中山
↓
長津田
↓
町田
↓
相模原
↓
橋本・リニア神奈川県駅
ただし、横浜線沿線のすべての駅で、 リニアの効果が同じように現れるとは限りません。
橋本に近い駅ほど利用しやすい一方、 新横浜や横浜駅周辺では、 従来の東海道新幹線の方が便利なケースもあります。
つまり、 横浜線はリニアへのアクセス路線になると同時に、 新横浜の東海道新幹線と橋本のリニアを結ぶ路線にもなります。
二つの新幹線を結ぶ鉄道になる。
04|新横浜駅の価値は、リニアによって下がるのか
新横浜駅には東海道新幹線が停車します。
現在も横浜市内から名古屋・京都・大阪へ向かう際の 重要な拠点です。
さらに2023年には、 東急新横浜線・相鉄新横浜線が開業しました。
これによって新横浜は、 東急東横線・目黒線方面、 相鉄線方面ともつながりました。
つまり、新横浜駅もまた、 リニア開業を待たずに交通機能が強化された駅です。
例えば横浜市内から大阪へ向かう場合、 新横浜駅から東海道新幹線に乗る方が 便利な地域は今後もあるでしょう。
一方、橋本に近い地域から名古屋方面へ向かう場合には、 リニアが新しい選択肢になります。
交通の価値は、 最高速度だけで決まりません。
自宅から駅まで。
乗り換え。
目的地まで。
この全体で決まります。
05|品川駅は、横浜にとって何になるのか
品川駅は、横浜から東京へ向かう途中にある駅です。
JR東海道線。
JR京浜東北線。
JR横須賀線。
京急本線。
横浜と品川は、 すでに複数の鉄道路線で結ばれています。
そこへリニアが加わります。
すると横浜から見た品川は、 単なる東京南部の駅ではなく、 名古屋方面へ向かう新しい高速鉄道の玄関口になります。
一方、横浜線沿線の西側では、 橋本からリニアに乗る方が便利になる可能性があります。
同じ神奈川県内でも、 リニアへの入口は一つではないのです。
06|横浜市内でも、リニアの影響は地域によって違う
| 地域 | 主なアクセス | リニアとの関係 |
|---|---|---|
| 横浜駅周辺 | 東海道線・京急など | 品川駅からの利用が有力 |
| 新横浜周辺 | 東海道新幹線・横浜線 | 新横浜の新幹線と橋本のリニアを比較 |
| 長津田周辺 | 横浜線・田園都市線 | 橋本へのアクセスに注目 |
| 中山・鴨居周辺 | 横浜線 | 橋本方面の交通利便性が重要 |
| 日吉・綱島周辺 | 東急線・新横浜線 | 新横浜・品川へのアクセスを比較 |
| 戸塚・東戸塚周辺 | 東海道線・横須賀線 | 品川経由の利用が考えられる |
※利用経路は一般的な交通網に基づく整理です。 実際の最短経路や所要時間は、 開業後のダイヤ・乗り換え条件によって変わります。
07|橋本は、リニア開業前から変わっている
リニアの神奈川県駅が建設される橋本。
この街の特徴は、 リニア開業前から鉄道の結節点であることです。
JR横浜線。
JR相模線。
京王相模原線。
そして周辺には住宅地、商業施設、 相模原市の都市機能があります。
2026年10月24日・25日には、 「さがみはらリニアフェスタ2026」が開催され、 神奈川県駅(仮称)の地下3階にある軌道階の一部が 一般公開されました。
リニアの開業日は未定でも、 駅そのものは建設が進んでいます。
橋本はどこまで変わるのか。
駅周辺の道路。
歩行者動線。
バスなどの二次交通。
商業施設や住宅。
これらの整備が進めば、 橋本はリニア開業前から 街としての利便性を高める可能性があります。
08|京王相模原線は、橋本の価値をどう変えるのか
橋本には京王相模原線も乗り入れています。
京王線方面から調布を経由し、 多摩ニュータウン方面と橋本を結ぶ路線です。
この存在は、 リニア神奈川県駅を考えるうえで重要です。
橋本は横浜方面だけではなく、 多摩地域や新宿方面とも結ばれています。
↓
調布
↓
京王多摩センター
↓
南大沢
↓
橋本・リニア神奈川県駅
つまり橋本は、 神奈川県内だけの駅ではありません。
東京西部からリニアへ乗るための 玄関口にもなり得ます。
この点は、 横浜駅や新横浜駅とは異なる橋本の特徴です。
09|相模線がつなぐ、湘南・県央とリニア
橋本にはJR相模線もあります。
相模線は橋本から海老名、 厚木、寒川を経て茅ケ崎へ向かう路線です。
この路線を通じて、 神奈川県央や湘南方面から リニア神奈川県駅へ向かう経路が生まれます。
ただし、ここでも大切なのは 乗り換えを含む実際の移動時間です。
相模線沿線から橋本へ行くのか。
東海道線などで品川へ行くのか。
どちらが便利になるかは、 出発地と目的地によって変わります。
10|羽田空港とリニアは競合するのか
品川にはもう一つ、 大きな交通上の特徴があります。
羽田空港へのアクセスです。
京急線を利用すれば、 品川から羽田空港方面へ向かうことができます。
そして羽田空港は、 国内線と国際線の拠点です。
リニアが開業した場合、 東京と名古屋の移動では 航空機との競争関係が変わる可能性があります。
一方で、 羽田空港から品川を経由して リニアへ乗り換えるという利用も考えられます。
ただし、実際にどの程度利用されるかは、 運行本数、乗り換え時間、料金などによって変わります。
11|品川は、羽田・名古屋・横浜を結ぶ拠点になる
ここまでの交通網を、 品川を中心に並べてみます。
↑ 京急
品川
↓ JR・京急
横浜
品川
↓ リニア
橋本・名古屋方面
さらに品川には東海道新幹線があり、 将来は東京メトロ南北線の延伸も計画されています。
品川の強みは、 リニアだけではありません。
すでに存在する交通網へ、 新しい高速鉄道が加わることです。
この意味では、 品川は横浜と競争する駅というより、 横浜の広域交通の選択肢を増やす駅でもあります。
12|新横浜と品川は、どちらが便利になるのか
これは一つの答えにはなりません。
例えば大阪へ向かう場合。
横浜市内から新横浜駅へ出やすければ、 東海道新幹線が便利です。
名古屋へ向かう場合。
品川に近い地域では、 品川からリニアに乗る選択肢が生まれます。
橋本に近い地域では、 橋本から乗る方が便利になる可能性があります。
| 目的地 | 比較する駅 | 重要な条件 |
|---|---|---|
| 名古屋 | 品川・橋本・新横浜 | 自宅からのアクセス、料金、運行本数 |
| 京都 | 新横浜・品川 | 東海道新幹線との接続 |
| 大阪 | 新横浜・品川 | リニア大阪延伸の時期 |
| 羽田空港 | 品川・横浜など | 京急線やその他交通手段との接続 |
リニアは速い鉄道ですが、 すべての移動で最適になるとは限りません。
交通網は、 複数の選択肢があること自体に価値があります。
13|リニア開業は、横浜の不動産価格を上げるのか
不動産の視点では、 ここが気になるところでしょう。
橋本にリニアが来る。
品川から名古屋が40分になる。
横浜線の交通上の役割が変わる。
だから横浜の不動産価格が上がる。
そのように単純には言えません。
駅距離、通勤、生活環境、 学校、商業施設、住宅供給、 建物の品質、金利、人口動態。
リニアは、その中の一つの要素です。
特に横浜市は広大です。
橋本へのアクセスが良くなる地域と、 品川へのアクセスが重要な地域では、 影響の出方も違うでしょう。
また、将来の利便性への期待が 先に価格へ織り込まれる可能性もあります。
開業後の需要が、 その期待に追いつくとは限りません。
14|橋本の不動産は、何を見て判断すべきか
橋本で住宅や不動産を考えるなら、 リニア開業予定という言葉だけでは足りません。
駅まで実際に何分かかるのか。
既存の横浜線・相模線・京王線は使いやすいか。
駅周辺の道路や歩行者動線はどう変わるか。
商業施設や住宅供給は増えるか。
そして、 リニアが予定より遅れても その場所に住みたいと思えるか。
その街に住みたいか。
これは、 リニア関連の不動産を考えるときの 大切な判断基準です。
15|横浜の強みは、リニアとは別にもある
横浜には横浜の強みがあります。
巨大な人口集積。
商業、オフィス、観光、港湾。
みなとみらい。
横浜駅周辺。
関内・桜木町。
新横浜。
そして郊外の住宅地。
これらの街は、 リニアの駅が横浜にできないからといって 価値を失うわけではありません。
むしろリニアによって 品川や橋本への交通上の選択肢が増えることで、 横浜の広域的な位置づけが変わる可能性があります。
16|リニアの開業は2036年以降になるのか
最後に、開業時期を整理しておきます。
リニア中央新幹線の品川―名古屋間は、 当初2027年の開業を目指していました。
しかし、その目標は実現できません。
2026年7月には、 静岡県が静岡工区の着工を容認しました。
約9年にわたる着工をめぐる議論が 大きな転換点を迎えましたが、 工事には長い期間を要するとされ、 品川―名古屋の開業は 2036年以降になる見通しと報じられています。
ただし、これは正式に確定した開業年ではありません。
2026年10月8日|北品川工区のシールドマシン損傷
2026年10月8日、 JR東海は品川区内のリニアトンネル工事で使用する シールドマシンの一部設備に損傷が見つかったことを公表しました。
歯車の欠損やベアリングの損傷が確認され、 詳細な点検には少なくとも半年以上を要する見通しです。
掘進再開は、点検完了よりさらに先になる可能性があります。
なお、JR東海は、この件が リニア全体の開業時期に影響するとは見込んでいないと説明しています。
2026年10月23日|大成建設・鹿島建設への営業停止処分
2026年10月23日、 国土交通省はリニア工事をめぐる談合事件を受け、 大成建設と鹿島建設に営業停止処分を出しました。
期間は2026年11月7日から 2027年3月6日までの120日間。
対象は、全国の民間土木工事に関する営業です。
この処分により、 大成建設が関係する静岡工区の契約更新協議も 一時中断される見通しとなり、 2026年内の着工は事実上困難になりました。
一方、JR東海は、 今回の処分が開業時期に大きく影響するとは 考えていないと説明しています。
2027年開業目標の実現が困難となる。
静岡県が静岡工区の着工を容認。
JR東海が北品川工区のシールドマシン損傷を公表。点検には少なくとも半年以上を要する見通し。
大成建設・鹿島建設への営業停止処分を発表。処分期間は11月7日から翌年3月6日までの120日間。
品川―名古屋の開業見通しとして報道。ただし正式な開業年は未定。
関連資料: JR東海 ニュースリリース / 品川区・2026年10月8日の申し入れ / 国土交通省・建設業者の処分情報
17|品川と横浜は、開業前から変わっていく
ここまで見てきたように、 リニア中央新幹線の影響は 開業日だけで考えるものではありません。
品川では、 高輪ゲートウェイや大井町を含む 広域品川圏の街づくりが進んでいます。
新横浜では、 すでに東急新横浜線・相鉄新横浜線が開業しました。
橋本では、 リニア神奈川県駅の工事と 周辺の都市整備が進んでいます。
つまり、 リニアの開業を待つ間にも、 街は変わっていきます。
18|青葉台から品川・橋本は何分?二つのリニア乗車駅を選べる街
横浜市青葉区の青葉台。
東急田園都市線の青葉台駅は、 渋谷方面へのアクセスが知られていますが、 リニア中央新幹線を考えると、 もう一つの特徴が見えてきます。
品川と橋本。
将来のリニア乗車駅を、 二つの方向から選べることです。
青葉台駅から橋本駅へ
橋本へは、 東急田園都市線で長津田駅へ向かい、 JR横浜線に乗り換えます。
↓ 東急田園都市線
長津田駅
↓ JR横浜線
橋本駅
所要時間の目安:約32分
青葉台駅から橋本駅までの 鉄道営業距離は約18.4km。
橋本駅付近にリニア神奈川県駅が開業すれば、 青葉台から名古屋方面へ向かう際の 新しい選択肢になります。
青葉台駅から品川駅へ
品川へは、 田園都市線から溝の口駅で大井町線に乗り換え、 大井町駅からJR京浜東北線を利用する経路などがあります。
↓ 東急田園都市線
溝の口駅
↓ 東急大井町線
大井町駅
↓ JR京浜東北線
品川駅
所要時間の目安:約42〜52分
青葉台駅から品川駅までの 鉄道営業距離は、経路例で約26.5km。
品川は、 リニアだけでなく東海道新幹線、 京急線による羽田空港アクセスなども備えています。
そのため、青葉台から品川へ向かう利便性は、 リニア以外の移動でも意味を持ちます。
| 青葉台駅から | 所要時間の目安 | 主な経路 |
|---|---|---|
| 橋本駅 | 約32分 | 長津田・横浜線経由 |
| 品川駅 | 約42〜52分 | 溝の口・大井町経由など |
※所要時間は鉄道経路の目安です。 列車、時間帯、乗り換え待ち時間によって変わります。 リニア開業後の接続ダイヤを示すものではありません。
しかし、田園都市線と横浜線などを利用して、 橋本と品川という二つの乗車駅を選べることは、 将来の交通利便性を考えるうえで興味深い特徴です。
青葉台には、 駅周辺の商業施設や住宅地、 田園都市線沿線らしい街並みがあります。
リニアの開業時期だけに左右されず、 現在の暮らしやすさを評価できることも大切です。
株式会社 blue bloodedは、 田町・芝浦サロンに加え、 青葉台事務所からのご相談にも対応しています。
田園都市線沿線の住まい探しから、 横浜・品川・東京湾岸まで。
街ごとの交通と暮らしの違いを踏まえて、 お客様のご希望を伺います。
19|リニアで変わるのは、距離ではなく選択肢
品川と横浜の距離は変わりません。
横浜と橋本の距離も変わりません。
しかし、 名古屋へ向かう方法が変わります。
神奈川県内から 高速鉄道へアクセスする方法が増えます。
東京西部と神奈川県央の 交通上の位置づけも変わる可能性があります。
大切なのは、 すべての街が同じように便利になると 考えないことです。
品川が便利になる理由。
新横浜が便利な理由。
橋本が便利になる理由。
それぞれ違います。
そして住宅や不動産を選ぶときには、 その違いが重要になります。
いまの暮らしから。
リニアの開業は、 まだ先の話です。
けれど街は、 その日を待たずに変わっていきます。
だからこそ、 未来の完成予想図だけではなく、 今ある交通網、 今の生活環境、 そしてこれからの変化を 一緒に見ることが大切なのだと思います。