
銀座で、久しぶりに良いメゾネットを見た。|「住みにくそう」が変わった一室
銀座で、 久しぶりに「これは良いメゾネットだな」と思う部屋を見ました。
メゾネットという言葉には、 少し特別な響きがあります。
部屋の中に階段があって、 上下階に空間が分かれている。
写真で見ると格好いい。
間取り図を見ても、 普通のマンションとは違って面白い。
そのため内見前には、 期待されることの多い間取りです。
ところが、 実際に何件も見ていると、 メゾネットは内見してから評価が下がることも少なくありません。
今回の銀座の一室は、 その逆でした。
メゾネットは、図面で見ると魅力的
メゾネットとは、 一つの住戸の中に上下階があり、 室内の階段でつながっている住戸です。
普通のマンションでは、 玄関を開ければ生活空間は基本的に同じフロアにあります。
メゾネットは違います。
階段を上がる。
あるいは、 階段を下りる。
一つの住戸なのに、 戸建てのように空間が上下に分かれています。
リビングと寝室を階で分けたり、 仕事と生活の空間を分けたり。
使い方を想像すると、 かなり面白い間取りです。
図面を見ると、住んでみたくなる。
でも、実際に見ると印象が変わることもある。
実際に見ると「思ったより狭い」が起こる
メゾネットを内見するとき、 まず見てほしいのが階段です。
当然ですが、 階段も住戸の中にあります。
そのため、 同じ専有面積の一般的な住戸と比べると、 階段やその周辺に面積を使います。
図面上では十分な広さがあるように見えても、 実際に入ると、
「思っていたより狭い」
と感じることがあります。
さらに、 上下階を移動する必要があります。
洗濯。
掃除。
荷物を運ぶ。
寝室からリビングへ行く。
毎日の生活では、 この数歩、この階段が積み重なります。
デザインとしては魅力的でも、 生活動線として考えると面倒に感じる方もいます。
だから、メゾネットは内見が面白い
逆に言えば、 メゾネットほど 図面と実物の印象が違いやすい間取りもありません。
天井の高さ。
階段の位置。
上下階のつながり方。
窓の位置。
光の入り方。
家具を置いたときに残る空間。
これらは、 専有面積の数字だけでは分かりません。
そして今回、 銀座で見た一室は、 その意味でかなり印象に残りました。
銀座にも、こんな部屋がある
銀座というと、 どうしても街のイメージが先に来ます。
商業施設。
飲食店。
ブランドショップ。
オフィス。
華やかな東京の中心地という印象があります。
でも、 銀座には「暮らす場所」もあります。
今回見たのは、 その中の一室でした。
しかもメゾネット。
銀座という立地に、 上下に分かれた住空間がある。
少し意外な組み合わせです。
そして実際に入ってみると、 単に「珍しい間取り」というだけではありませんでした。
これは、決まる部屋だと思いました。
珍しいからではなく、
メゾネットの弱点をあまり感じなかったからです。
良いメゾネットは、階段が邪魔に感じない
これは、 メゾネットを見るときの 一つのポイントだと思います。
階段があること自体は、 どのメゾネットでも同じです。
違うのは、 その階段によって空間がどう分けられているか。
階段のために部屋が狭く感じるのか。
それとも、 上下階があることで 一つの住戸の中に違う空間が生まれているのか。
ここには大きな差があります。
良いメゾネットでは、 「階段があるから不便」という感覚より、
「この階段があるから、この空間になる」
という感覚の方が強くなります。
今回の部屋は、 まさにそちらでした。
面積より、「空間の使い方」を見る
マンションを探していると、 どうしても数字を比較します。
50㎡。
60㎡。
70㎡。
もちろん、 専有面積は大切です。
でも、 同じ60㎡でも 感じる広さは同じではありません。
廊下が長い。
柱が室内へ出ている。
収納が少ない。
窓が小さい。
逆に、 数字以上に広く感じる部屋もあります。
メゾネットの場合は、 そこへ縦方向の空間が加わります。
その縦方向をうまく使えているかどうか。
ここが、 実際に住んだときの印象をかなり左右します。
「おしゃれだから」で選ばない
メゾネットには、 普通のマンションにはない魅力があります。
ただ、 誰にでも合う間取りではありません。
階段の上り下りを面倒に感じる方。
小さなお子様がいるご家庭。
将来の生活まで考えたい方。
ワンフロアで生活が完結する方が 暮らしやすい場合もあります。
一方で、
仕事場と生活空間を分けたい。
寝室とリビングをしっかり分けたい。
普通の間取りでは少し物足りない。
そういう方には、 非常に面白い選択肢になります。
だから、 「メゾネットだから良い」でも、 「メゾネットだから使いにくい」でもありません。
間取りの名前ではなく、
その間取りが、きちんと暮らしにつながっているか。
内見すると、図面の意味が変わる
今回のような部屋を見ると、 改めて内見は面白いと思います。
図面を見た段階では、 「メゾネットの物件」です。
でも、 実際に階段を上がる。
窓の前に立つ。
リビングから寝室へ動く。
収納を開ける。
家具を置く場所を考える。
そうすると、 図面に描かれた線が 実際の暮らしへ変わっていきます。
その結果、 期待していた物件を 「これは違う」と感じることもあります。
反対に、 それほど期待していなかった物件が 急に良く見えることもあります。
今回の銀座のメゾネットは、 後者でした。
銀座にも、こういう住まいがある
銀座を歩いていると、 どうしても店や街並みに目が向きます。
でも、 建物の上を見れば住宅があり、 その一室一室に違う暮らしがあります。
今回見たメゾネットも、 外から歩いているだけでは分からない 銀座の一つの顔でした。
そして、 久しぶりに 「良いメゾネットを見た」と思いました。
派手だからではありません。
珍しいからでもありません。
ちゃんと、住むことを想像できたからです。
銀座で、メゾネットに暮らす。
図面では少し変わった間取り。
実際に見ると、きちんと暮らせる部屋でした。
物件を見る、その前後に。
株式会社 blue blooded
田町・芝浦サロン