阿蘇カルデラとは?|大観峰から見る巨大カルデラの中の街・地形・土地|blue blooded
阿蘇の大観峰から見る、
巨大カルデラと土地。
驚いたのは、山ではなく。
その中に、人が暮らしていることでした。
九州出張で、 阿蘇の大観峰へ行きました。
目の前には阿蘇五岳。
その手前には、 広大な田園と街。
初めてこの景色をきちんと見ると、 少し不思議な感覚になります。
山の上から、 普通の盆地を見下ろしているようにも見える。
でも、 ここは単なる盆地ではありません。
巨大なカルデラの中です。
そして、 そのカルデラの中に道路があり、 田畑があり、 家があり、 人の暮らしがあります。
火山を見るつもりで来た。
でも、見ていたのは
人が暮らす土地でした。
阿蘇は、
とてつもなく大きなカルデラ。
阿蘇カルデラは、 東西約17km、南北約25km。
気象庁によれば、 約27万年前から約9万年前までに起きた 4回の大規模な火砕流噴火に伴って形成されました。
今、阿蘇山と呼ばれている山々だけを見ていると、 その大きさはなかなか分かりません。
大観峰から見ると、 ようやく全体像が少し見えてきます。
自分が立っている場所は、 カルデラを囲む北側の外輪山。
眼下には、 カルデラ内に広がる阿蘇谷。
そしてその向こうに、 阿蘇五岳があります。
つまり、 一つの巨大な火山地形の内側を、 人が生活圏として使っている。
このスケールは、 東京で地形を見ているだけでは なかなか実感できません。
カルデラの中に、
集落がある。
地図で「カルデラ」と読むのと、
実際にその中の家や田畑を見るのでは、
感覚がまったく違います。
火山の中に、
普通の暮らしがある。
「カルデラ」と聞くと、 多くの方は巨大な火口を想像すると思います。
人が近づけない荒々しい場所を 思い浮かべるかもしれません。
ところが阿蘇では、 その中に田園が広がっています。
道路があります。
家があります。
そして、 そこで何世代にもわたって 人が暮らしています。
大観峰から眺めていて、 私が一番面白いと思ったのはここでした。
土地というのは、 地形の上に人の暮らしが重なってできている。
当たり前の話ですが、 阿蘇ではそれが巨大なスケールで見えます。
「阿蘇だから地盤が強い・弱い」
では見ない。
地盤の記事を書くと、 どうしても 「この地域は強いですか、弱いですか」 という話になりがちです。
でも、 阿蘇ほど大きな地形を見ると、 その聞き方だけでは足りないことがよく分かります。
外輪山なのか。
カルデラの底なのか。
川に近いのか。
斜面なのか。
低い場所なのか。
同じ「阿蘇」という住所の中でも、 地形は一様ではありません。
そして、 地形が違えば、 土地を見るポイントも変わります。
土地は、住所の上にあるのではない。
地形の上にある。
これは、
東京の不動産でも同じです。
阿蘇と東京では、 地形も地質もまったく違います。
ただ、 不動産を見るときの考え方には 共通するところがあります。
港区だから。
世田谷区だから。
杉並区だから。
中央区だから。
それだけでは、 土地の成り立ちは分かりません。
台地の上なのか。
谷へ下りた場所なのか。
低地なのか。
昔の川と関係する場所なのか。
埋立地なのか。
同じ街の中でも、 少し場所が変われば地形は変わります。
東京の地形も、場所ごとに見る。
武蔵野台地。多摩丘陵。湾岸。
そして、阿蘇カルデラ。
地形の名前だけを並べると、 まったく別の話に見えます。
武蔵野台地は、 東京の西側から都心方向へ広がる台地。
多摩丘陵は、 起伏のある丘と谷が繰り返される地形。
東京湾岸には、 低地や埋立地があります。
そして阿蘇には、 巨大な火山活動によってできたカルデラがあります。
成り立ちは違います。
でも、 不動産を見るときに一つ共通していることがあります。
今見えている街だけが、 その土地のすべてではない。
その下には、 長い時間をかけてつくられた地形があります。
大観峰から見えるのは、
絶景だけではない。
土地の成り立ちそのものです。
土地を見ることは、
戸建てを見ることにもつながる。
マンションの場合、 一つの建物の中で住戸を比較することができます。
戸建ては、 一棟ごとに土地が違います。
道路が違う。
高低差が違う。
隣地との関係が違う。
その土地が置かれている 地形も違います。
だから戸建てでは、 建物だけではなく、 その建物がどこに立っているのかまで見ます。
地盤だけを気にしすぎれば、 家探しは進みません。
ただ、 知らずに買う必要もありません。
戸建てを買う前に見ること|隣近所・土地・建物・設計・暮らしまで →
阿蘇を見た、その同じ出張先で。
熊本では実際に戸建てや不動産案件も扱っています。
観光で土地を見るのと、
不動産として土地を見るのは別の話ですが、
現地へ行くから見えるものがあります。
地形を知ると、
街の見え方が変わる。
大観峰へ行って、 阿蘇五岳の雄大さにも驚きました。
ただ、 不動産を仕事にしている私が それ以上に見入ってしまったのは、 その手前に広がる土地でした。
巨大なカルデラ。
その中に田畑がある。
道がある。
家がある。
街がある。
人が暮らしている。
数万年、数十万年という土地の時間の上に、
今の暮らしがある。
阿蘇ほど大きな地形でなくても、 これは東京でも同じです。
今ある建物だけではなく、 その下にある土地を見る。
その土地だけではなく、 さらに大きな地形を見る。
そうすると、 不動産の見え方は少し変わります。
建物の下に、土地がある。
土地の下に、地形の歴史がある。
土地まで知って、
その一件を選ぶ。
地盤だけで物件を決めることはありません。
ただ、その土地がどんな場所なのか。
そこまで知ってから考えます。
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