
「2億円のタワーマンションに、"自分だけの空間"をつくる。40階南向き住戸の内装カスタマイズ全記録」
40階。湾岸エリアを一望できる南向き角住戸。
物件の価値は、もちろんそのロケーションにある。でも私たちが今回提案したのは、「眺望を主役にしたまま、住む人の個性を空間に宿す」という内装計画だった。
── 何を変えて、何を残すか。
リノベーションの鉄則は「触らなくていいところには触らない」こと。今回の物件はLDの白クロスや水回り、LDフロアはすでに良好な状態だった。だからこそ、施工対象を絞り込み、1円でも効果の高い箇所に集中投資する方針を選んだ。
── リビング突端を、シアターウォールへ。
最も大きな決断は、リビング奥の突端壁だ。旧キャビネットと壁掛けTVを撤去したあと、この壁をどう使うかで空間の印象が180度変わる。
今回ご提案したのは3つのレイアウト。
コストパフォーマンスの観点で推奨したのはLayout B「キャビネット統合型」(想定40〜65万円)。既存キャビネットをベース台として活用しながら、80型TVを上部に壁掛け。PS5・Switchの収納、BOSE サブウーファーの内蔵、配線の完全隠蔽まで、すべてこの一体構成で解決する。「見た目のスッキリさ」と「ゲームへの没入感」を同時に手に入れる、最も現実的な選択肢だ。
没入感をさらに追求したい方には、**Layout C「フロート+フラット型」**という上位プランもある。既存キャビネットを撤去し、奥行き15〜20cmの薄型フロートボードのみを造作。壁全面をエコカラットで仕上げ、BOSEスピーカーは壁掛けに。40階の夜景と、映像と、音が一体化する空間がここに生まれる。
── 照明は、シーンを切り替える装置である。
内装提案で見落とされがちなのが照明計画だ。
17.7畳・天井高2,500mmのLDに対して今回提案した天井照明は3案。なかでも推奨したのはDL-2「ゾーン2分割」(35〜45万円)。LD側とダイニング側で回路を分け、LD側は調光対応に。ゲーム中はLD側を暗転させ、食事のときはダイニング側とペンダントで明るく演出する。1つの空間が、シーンごとに別の顔を持つ。
TV台周辺の照明には**プランC「フロートLED+壁ブラケット」**が特に評価が高かった。フロートボード下面に琥珀色のLEDテープを仕込み、左右の壁からブラケットアームでペンダントを吊る。天井ダウンライトを消した状態でも、TV前の空間が自立した照明で美しく完結する。
── 40階の眺望を、殺さないために。
全施工プランに共通した設計思想はひとつ。「眺望を主役にしたまま、上質さを足す」こと。
ミラーで奥行きを倍増させ、エコカラットで壁に質感を与え、間接照明で夜景と室内を溶け合わせる。そのすべてが、窓の外の景色を引き立てるための脇役として機能している。
内装投資の総額は、選択するシナリオによって90〜290万円の幅がある。ただ確実に言えるのは、この物件において内装は「価値を上げる」ためではなく、「価値を正しく伝える」ための手段だということだ。
40階南向き。湾岸眺望。2億円の物件に、あなたはどんな時間を重ねますか。
ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。










