
決算書だけでは、会社の信用は分からない。|法人名義で事務所を借りたいという相談
ご相談から始まった一件。
決算書だけでは、会社の信用は分からない。
法人名義で事務所を借りたいという相談
会社を経営されているお客様から、事務所探しのご相談をいただきました。
希望する物件が見つかり、法人名義で申し込むことになりました。
事業用物件でも、契約の前には審査があります。
法人の場合、その判断材料のひとつになるのが決算書です。
今回も、申込みにあたって会社の決算内容を確認しました。
そこで、ひとつ気になる点がありました。
損益計算書だけを見ると、
販売費及び一般管理費の負担が大きく見える。
そこだけを切り取れば、貸主側が慎重になっても不思議ではありません。
ただ、私たちはそこで会社を判断しませんでした。
決算書を見る。でも、そこだけでは見ない
法人審査では、売上や利益、純資産、借入など、さまざまな数字が確認されます。
もちろん、決算書は重要です。
ただ、一枚の損益計算書だけで、その会社のすべてが分かるわけではありません。
今回の会社には、損益だけを見ていては分からない背景がありました。
法人として保有している不動産など、資産面での裏付けがあったのです。
数字を良く見せるのではなく、
この会社を、正しく見てもらう。
必要だったのは、審査書類を取り繕うことではありません。
書類だけでは伝わりにくい会社の実態を、きちんと説明することでした。
損益と、会社の体力は同じではない
会社の経営状態を見るとき、利益は重要な指標です。
一方で、会社がどのような資産を持っているのかも、その会社を知るための大切な材料です。
今回も、損益計算書だけを見るのではなく、会社全体を確認しました。
何を保有しているのか。
どのような事業をしているのか。
なぜ、この事務所を借りるのか。
そして、賃貸借契約を継続していく力をどう説明できるのか。
審査で見られる数字と、
実際の会社の姿に差があるなら、
その間を説明する必要があります。
書類を出すだけで、終わらせない
物件を申し込めば、申込書や決算書などの必要書類を提出します。
それだけなら、手続きとしては難しいことではありません。
ただ、書類を受け取る側から見れば、そこに書かれている情報が判断材料の中心になります。
だからこそ、書類だけでは伝わらない事情がある場合には、こちらから説明することが大切です。
今回も、会社の状況と資産背景を整理し、貸主側へお伝えしました。
「審査してください」と書類を渡すだけではなく、
「こういう会社です」と伝える。
仲介会社が間に入る意味は、こういうところにもあります。
法人名義で、事務所を契約
会社の実態を説明した結果、審査は承認されました。
RESULT
損益計算書の一部分だけで判断せず、法人が保有する不動産などの資産背景も含めて会社の状況を整理。
貸主側へ説明し、法人名義で事務所を契約しました。
特別な数字を作ったわけではありません。
審査基準を変えてもらったわけでもありません。
もともと存在していた会社の情報を、相手に分かる形で伝えただけです。
でも、それをするかどうかで、見え方は変わります。
条件だけでは、わからないことがある
不動産の審査では、どうしても数字が並びます。
年収。
売上。
利益。
純資産。
勤続年数。
設立年数。
どれも大切です。
ただ、その数字が生まれた背景まで見なければ、実態を捉えきれないことがあります。
これは、法人の事務所探しだけの話ではありません。
住宅ローンでも、賃貸住宅でも、店舗でも。
書類の数字だけでは説明しきれないお客様の事情があります。
条件を見る。
そして、その条件の向こう側にある事情も見る。
私たちは、その両方を扱うのが不動産仲介だと考えています。
ご相談から始まった一件。
決算書だけでは、会社の信用は分からない。
最初のご相談は、
「法人名義で事務所を借りたい。」
というものでした。
物件を探す。
申込みをする。
その間には、審査があります。
決算書を見る。
資産を見る。
事業を見る。
そして、その会社を伝える。
書類を出して終わるのではなく、必要なら、その背景まで説明する。
条件だけでは、わからないことがある。YOUR SEAT
その一件について。
住まいでも、事業でも。
まだ、うまく説明できなくても大丈夫です。