
金利から、読む。
代表 松村より / 一投資家としての見立て
金利から、読む。
前回、野球や採寸の記事とはすこし毛色を変えて、私が一人の投資家として市場を見ている、という一面をお話ししました。金融の出身で、いまも自分の資産で相場に向き合っています。その続きとして、今日は、いま世界をどう見ているかを、私の見立てとして、少しだけ書いてみます。
大切にしているのは、目先のニュースではなく、その奥の構造を見ることです。そして不動産にいちばん効くのは、やはり金利。だから、金利から始めます。
金利 ── 上がる。ただし、青天井ではない
私は、利上げは日米とも、あと一、二回程度で限定的だと見ています。金利のある世界に久しぶりに戻ってきましたが、急激な引き締めが続いた数年前とは、局面が違う。政策金利が二%を大きく超えて上がっていくとは、いまの日本の成長力や財政を考えると、考えにくい。上がるとしても、青天井ではありません。だから、大きな暴落は起きにくい一方で、高い金利は、割高になった資産の上値を、静かに抑える。過度に恐れて立ち止まるほどではないが、油断もしない——それが、金利への構えです。
原油 ── 金利を動かす、大元
その金利を動かすのは、突きつめれば物価であり、物価の中心にあるのが原油です。中東情勢は連日、原油高への不安とともに報じられます。ですが一歩引くと、世界の原油には、もともと構造的な供給の余剰がある。だから私は、中東が和解に向かっても、緊張が長引いても、中期的には原油は七十ドル前後を目指す力が働きやすいと見ています。港が封鎖されるような極端な事態は、当事者の経済的な事情からも、可能性は高くないと考えています。米国の公的機関の予測でも、来年にかけて原油はこの水準へ落ち着く見通しが示されています。原油が落ち着けばインフレが和らぎ、金利にも余裕が生まれる。金利・物価・原油は、一本の線で繋がっています。
株式・為替 ── 日米で、景色が分かれる
株式は、日米で景色が分かれています。米国の代表的な株価指数は堅調に年を越えましたが、日本は円安と金利で、もう少し複雑な局面にいます。円安は一段と進み、長期金利は三十年ぶりの水準。ドル円は、当面は上方向に傾きやすいと見ています。原油が落ち着き、インフレが和らぐなら、それは株にとって追い風になりやすい。逆に原油が高騰すれば、この歯車は逆に回る。ひとつの要素が、いくつもの市場を動かしていきます。
金・銀 ── 中期は強気、動くのは利下げのあと
金と銀は、中期的には強気で見ていますが、本格的に動くのは、利下げがはっきりしてからだと考えています。次の焦点は、秋の米国の金融政策会合。各国の中央銀行が金を買い続けていることが、下値を支える。ただし一つ、注意していることがあります。金利が急に上がる局面では、株と金・銀が、同時に下げることがある。逆の動きをするはずのものが、一緒に沈む瞬間がある、ということです。
こうした景色のなかで、私が守っているのは、たった一つの姿勢です。一方向に、全部を賭けない。相場が良いときほど、傾きを整えておく。上がる流れは取りにいきますが、崩れたときに耐えられるだけの備えを、いつも残す。派手に勝ちにいくより、大きく負けないことを、まず考える。
——これは、不動産で私がやっていることと、まったく同じです。件数を追わず、無理をせず、一件ずつ、堅実に。近道を、選ばない。市場に向き合う姿勢も、お客様に向き合う姿勢も、私のなかでは地続きです。
だから、資産のご相談も、遠慮なくどうぞ。不動産だけでなく、その周りにある大きな流れごと、ご一緒に考えられます。
ご相談は、ひとことから。
不動産のことも、その周りの大きな流れのことも。匿名でも、他社で進めているお話でも承ります。どうぞ、お考えがまとまってから、いつでも。
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株式会社 blueblooded / 田町・芝浦 代表 松村健一
対応エリア:田町・芝浦・三田・港区・品川・中央区/湾岸エリア(勝どき・晴海・豊洲・有明・月島・浜松町)を中心に、一都三県・全国対応。
※本稿は筆者個人の見解であり、特定の銘柄・投資・取引を推奨するものではありません。相場の見通しは筆者の主観であり、将来を保証するものではありません。投資のご判断は、ご自身の責任でお願いいたします。